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はじめに
癌と診断を受け治療を行っている患者さん、手術はしたが再発と診断され今後の治療方法を考えている患者さんはたくさんいらっしゃることと思います。私は放射線科医、癌治療医として20数年経験を積み、現在主たる仕事としている癌のカテーテル治療について私なりの意見を含めて私の治療内容を紹介してみようと思います。カテーテル治療とは一般的ではなく、世間でもあまり知られていない治療方法とは思います。この治療が今までの治療では効果がみられなかった患者さんに効果が現れることがあります。全ての患者さんに効果があるわけではありませんが、それまでの治療ではっきりとした効果がみられなかった患者さんに効果がみられ、生存期間の延長、生活の質の向上に貢献できた患者さんたちも多くみられます。
癌の治療はいろいろあり、患者さんもその選択には憂慮していることと思います。癌の治療としては基本的には固形癌であれば、1)手術 2)抗癌剤治療 3)放射線治療を考えます。他に免疫療法、温熱療法などが知られていることと思います。さて治療方法としては癌の発生した部位、進展度(癌の大きさ、転移の有無、転移の程度などにより分類されます)、患者さんの状態(年齢、他の病気を合併している)などよりその治療方法は限定されていくことと思いますが、基本的には1)2)3)を最初に主治医の先生と納得の行くまで話し合い、治療方法を決定することが重要でしょう。この場合1)2)3)のいずれか、あるいは、その組み合わせか、全てか、になることでしょう。
さて私の行っている治療方法とは1)2)3)あるいは他の治療方法を試してみても効果がなかった患者さんや一時的に効果が見られても再発してしまった患者さんたちがそのほとんどです。まれに手術や他の治療を拒否された患者さんに緊急避難的に治療を行うこともありますが、この場合は1)2)3)の治療の必要性を充分に説明し、可能な限り1)2)3)に治療方法をお勧めしています。